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ATOK Passportとは?
ATOK Passport (エイトック パスポート)とは、株式会社ジャストシステムが提供する日本語入力システムATOKのサブスクサービス。超ざっくり言うと「有料だけど快適な文字入力を実現するソフト」がATOKです
ATOKの提供元・株式会社ジャストシステムは、ワープロソフト「一太郎」や通信教育システム「スマイルゼミ」などで有名な日本のソフトウェア関連企業で、一太郎の変換機能を独立させたソフトがATOKとなっています
日本語入力システム(いわゆるIME)としては、Windowsに標準搭載されている「Microsoft IME」やGoogleが提供する「Goolge日本語入力」など海外勢のソフトが主流です
しかしながら、ATOKにはMicrosoft IMEやGoogle日本語入力システムにはない機能が多く、一部のネットユーザーからは熱狂的な支持を獲得しています
本記事では、ATOKが愛される理由について詳しく解説していきたいと思います
サービス名 | ATOK Passport |
開発元 | ジャストシステム(本社:東京) |
対応デバイス | Windows Mac Android iOS |
主な機能 | 高度な予測変換 英語変換 変換候補などの端末間同期 入力傾向の分析 校閲などの補助サイトの利用 プロテクトモード など |
料金(税込み) | ・ベーシック:330円/月 ・プレミアム:660円/月 ※無料体験あり |
支払い方法 | クレジットカード払い コンビニ払い |
公式サイト | ATOK公式サイト |
ATOK Passportの主な機能
主要機能については公式サイトのほうが詳しいかもしれませんが、本記事でも説明しておきます。
参考:Windows版 ATOK Passport(公式サイト)
予測変換・ユーザー辞書をPC・スマホ間で同期可能
個人的に一番重宝している機能が「ATOK Sync AP」です
これはクラウドを使った同期機能で、登録した単語の情報をWindows、Mac、Android、iOSの端末間で共有できるというものになっています
今の時代、パソコンもスマホも持っているとい方はかなり多いと思います。この機能を使えば各端末で単語を登録し直す必要がないので非常に便利です
ちなみに僕は「めーる」と入力すると自分のメールアドレスが変換候補に表示されるよう単語登録をしてあります
さらにWindows同士・Mac同士であれば、登録した単語だけでなく、変換の学習情報、確定履歴、ATOKの設定も同期可能。複数台のパソコンを使う人にとっては最高の機能かと思います(買い換えの時も役に立ちます)
レポート(入力分析)機能が楽しい
ATOKにはマンスリーレポートと呼ばれる分析機能がついており、タイピングの傾向を確認することが可能です
↓マンスリーレポートで確認できる項目には以下のようなものがあります
- 入力文字数
- 入力時間
- 漢字、ひらがな、カタカナの割合
- 一文の文字数、句読点までの文字数
- 入力効率:100打あたりの文字数
- タイプミスの傾向:打ち飛ばし、打ち間違い、打ち過ぎ、順番違い
マンスリーレポートの他に、リフレッシュナビという機能もあります。
リフレッシュナビは、キーボード入力における疲労感や入力文字数を可視化したもので、月ごとのデータしか参照できないマンスリーレポートと違い、比較的短い期間のデータも確認できます
↓リフレッシュナビで確認できる項目は以下の通りです(期間は、月、週、日、直前の4パターンから選択可能)
- 疲労感
- 入力文字数
- 入力ミス回数
- 入力精度
- 指の移動距離
- 連続入力時間
自分の属性に合わせて変換をオーダーメイド
ATOKでは、自分の属性・使用状況に合わせて予測変換をカスタマイズしてくれます
たとえば、自分が物理を専攻している学生だった場合、「おうよう」と入力すると変換候補として「応用物理学」が優先表示されます
一方、歴史好きの人が「おうよう」と入力すると変換候補として「王陽明」のような歴史上の重要人物を優先的に表示するとのこと。
自分はATOKを導入する前、大学のレポート執筆の時に専門用語が変換できなくて困った経験が多々あったので、ATOKの予測変換は非常に助かっています
他のウィンドウを参照して予測変換
ATOKでは、自分のパソコンで開いている他のウィンドウも参照して変換してくれます
たとえば、ブラウザで「日本語入力システム」のWikipediaを開きながらWordで文章を書いているとしましょう
この状況で「ふろ」と入力すると、「風呂」ではなく「フロントエンドプロセッサ」のような現在閲覧中のページ(”日本語入力システム”のWikipedia)に関連した単語を優先的に表示してくれます
この機能、大学のレポートを書くときに結構便利で、普段は予測変換に出てこないような科学の専門用語とかを優先的に予測変換してくれるので、入力スピードが格段に向上します
英語の変換も可能。知らない英単語も一瞬で翻訳変換
日本語入力システム(IME)は日本語の変換しか対応していないことも多いですが、ATOKでは英語の変換にも対応しています
使い方は簡単。日本語入力中にCaps Lockキーを押してから英単語を入力するだけ。
日本語入力と同じようにスペルチェック機能も搭載。たとえば、間違えて「infomation」とスペルミスしてしまっても「information」を変換候補に表示してくれます
ローマ字から単語への変換も便利です。たとえば、英語入力中に「kesigomu」とローマ字入力すると、「eraser」や「rubber」といった英単語へと翻訳変換してくれます(いちいち翻訳ソフトを使う必要がないのでめっちゃ便利です)
ATOK Passportの料金
ATOK Passportはサブスク形式での提供となっています。かつてのATOKは買い切り版もあったのですが、2023年現在ではサブスク形式でしか利用できません
プランは「プレミアム」と「ベーシック」の2種類が用意されています
プラン | プレミアム | ベーシック |
---|---|---|
料金 | 月額660円 | 月額330円 |
対応アプリ | Windows Mac Android Android(Professional) iOS(Professional) | Windows Mac Android |
クラウドサービス | ATOK Sync AP キーワードExpress クラウド文章校正 8カ国語翻訳変換 | ATOK Sync AP キーワードExpress |
クラウド推測変換 | 228万語 | 178万語 |
クラウド事典 | 広辞苑 第七版 大辞林 ウィズダム英和辞典 ウィズダム和英辞典 故事ことわざ慣用句辞典 敬語のお辞典 | – |
支払い方式 | 年払い 月払い | 月払い |
一番の違いはスマホアプリですかね。プレミアムはAndroid(Professional)とiOS(Professional)が利用可能ですが、ベーシックでは利用できません
あと、クラウド関連の機能に様々な違いがあります
今なら無料体験が可能なので、興味のある方は試しに使ってみてください
ATOKを使って感じたメリット・デメリット(感想含む)
ATOK Passportのメリット
有料のソフトなので当たり前かもしれませんが「無料ソフトとは比較にならないくらい多機能」というのが一番のメリットかと思います
僕は去年からATOKを使い始めたのですが、いまだに全ての機能を把握できていないくらい機能が多いです。今後も機能が増えていく予定とのことなので、ユーザーとしては楽しみでしかないですね!
あと「国産のソフトなので安心」というのもメリットかと思います。
もちろん「日本製なら絶対に安心」なんて言うつもりはありません。ただ、某人気キーボードアプリにおいて、ユーザーが入力した内容を本国で解析していたなんて事例も過去に報告されているので、外国のソフトを使うよりは安心感があるかなぁと思います
キーボードの入力内容からはプライベートに関わる情報も抜き出すことが可能です。そういう観点から、国産&個人情報を収集しないと公言しているATOKを使うのを個人的にはおすすめします
ATOK Passportのデメリット
ATOK Passportは、有料のソフトなだけあって完成度は高く、そこまで大きな欠点はありません
ただ「設定項目が多すぎて自分好みにカスタマイズするのが大変」というのは欠点かなぁと思います
せっかく色んな機能があるのに、設定項目が多すぎて埋もれてしまっている感が否めないので、そこは改善ポイントではないでしょうか
「初心者向け!おすすめのATOK設定集」みたいなのを誰かが作ってくれるといいんですけどね(僕も暇だったら公開します)
ATOKは本当に必要?
「ATOKを使っている」と周囲の人に言うとほぼ確実に言われるのが「文字入力にお金をかける必要なんてあるの?」ということ。
僕としては「むしろ文字入力にこそお金をかけるべき」だと思います
スマホやパソコンが普及しまくった現代日本において、1日に文字入力する時間は非常に長く、文字変換する回数は洒落にならないほど多いです
仕事でもプライベートでもパソコンを多用するなら、作業効率が爆上がりするので買っておいて損はないと思います
人生において時間を金で買えるチャンスは意外と少ないですが、ATOKを契約すれば月660円払うだけで無駄な時間を大幅に削減できます。
「でも、有用かどうかも分からないのにお金を払うのはちょっと…」という方は、とりあえず無料体験版を使ってみるといいでしょう。
※めちゃくちゃ宣伝っぽくなってしまいましたが、本記事はジャストシステム社からの提供は受けていません(勝手に布教してるだけです)