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あなたにとっての適正睡眠時間とは?科学的根拠に基づく最適値を紹介!

現代社会において、十分な睡眠の確保は重要な健康課題となっています。本記事では、厚生労働省が公開している「健康作りのための睡眠ガイド2023」[文献1]を参考に、適切な睡眠時間について解説していこうと思います。

まず、日本の現状についてです。令和元年の「国民健康・栄養調査結果」[文献2]によると、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は、男性37.5%、女性40.6%という結果が出ています。特に、男性の30〜50歳代、女性の40〜50歳代では、4割以上の人が6時間未満しか睡眠をとっていないという現状です。

また、令和3年に発表されたOECD(経済協力開発機構)の調査でも、日本人の平均睡眠時間は33カ国中で最も短いという結果が出ています。[文献3]

これらのデータからもわかるように、睡眠時間の確保は国民全体にとって大きな課題です。では、どれくらいの睡眠時間が適切なのでしょうか?また、自分に合った睡眠時間をどう見つけるべきかを考えてみましょう。

一般的な適正睡眠時間とは?

多くの人が「睡眠は大切だと分かっているけれど、どれくらい寝れば良いのか分からない」という悩みを抱えているのではないでしょうか。

健康作りのための睡眠ガイド2023[文献1]によると、成人にとって適正な睡眠時間はおおよそ6〜8時間とされており、成人では1日6時間以上の睡眠をとることが推奨されています。しかし、この「6〜8時間」がすべての人に当てはまるわけではなく、個人差があることも重要なポイントです。

何時間眠れば自分に合った睡眠時間になるのか?

睡眠には個人差があり、6時間未満でも十分に疲れが取れて元気に過ごせる人もいれば、逆に8時間以上の睡眠を必要とする人もいます。日中の活動量や仕事の内容などによっても、理想的な睡眠時間は変わるのです。

一般的には6〜8時間が適切とされていますが、自分にとって最適な睡眠時間を知るためには実際に試してみることが重要です。

自分に合った睡眠時間を知るための方法

筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長である柳沢正史教授は、自分に合った睡眠時間を見つける方法として、「大型連休の時などに、3〜4日間続けて毎晩眠れるだけ眠る」方法を紹介しています。[文献4]

その際、就寝時間と起床時間を記録しておくことが大切です。3晩目、4晩目になると、自然に目覚めて眠れなくなる瞬間が訪れます。この時点の睡眠時間が自分にとって最適な睡眠時間だと言えるそうです。

まとめ

十分な睡眠を確保することは、健康維持に欠かせません。成人における適正な睡眠時間は、一般的には6〜8時間が推奨されますが、個人差や日中の活動量に応じて、最適な睡眠時間は異なります。

自分に合った睡眠時間を見つけるためには、実際に試し、記録をつけることが効果的です。大型連休などを活用して、自分のベストな睡眠時間を見つけ、健康的な生活を送りましょう。

参考文献

[1] 健康作りのための睡眠ガイド2023

[2] 厚生労働省. 健康日本21(第二次)最終評価.

[3] OECD Gender data portal.

[4] からだケアナビ

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